会社を経営する
一念発起して、会社の設立が終わったら、いよいよ会社の経営が始まります。そのやり方(運営手法)は、業種や事業内容、会社規模によってそれぞれ異なるため、一概にこれだというものはありませんが、別の見方をすれば、全てが自由であり、創意工夫次第です。
これこそが経営の醍醐味であり、自由な発想やイノベーション(変革)が求められます。ここでは、経営の基本事項について簡単にまとめてみました。
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経営管理の基本事項
通常、会社のスタート時には、ほとんど何もない状態です。それゆえ、当面考えるべきことは、「事業確立」と「会社存続」の2つです。また、経営のやり方は、これだという決定打はありませんが、いくつか参考になるものはありますので、以下に代表的なものを挙げてみます。
・徹底した顧客志向を図る・・・顧客満足、利益、問題解決
・KFS(Key For Success)を考える・・・何が成功要因か常に検討
・コアスキルに注力する・・・自社の強みを中心に事業展開
・スピードと柔軟性を重視する・・・意志決定、行動
・出来る限りコストを抑える・・・固定費の徹底削減
・情報技術をうまく活用する・・・PC・ネット等の効果的活用
・外部とのコラボレーションを行う・・・外部の会社や人との連携
・企業価値を高める・・・独自ノウハウや技術等の蓄積
・情報の共有化を行う・・・ナレッジマネジメント
営業・マーケティングの基本事項
どんな業種であれ、事業の目的は、顧客を開拓し、収益(利益)を上げることです。そのためには、「顧客獲得」と「事業開発(商品開発)」が大きな課題となります。以下では、営業・マーケテイングの基本について、いくつかポイントを挙げてみます。
|売上の仕組み
・売上=顧客数×商品単価×取引頻度
・売上=新規客の売上+既存客の売上
|顧客獲得
・新規客の獲得(潜在客→見込み客→新規客)
・既存客の取引拡大(新規客→リピート客→信者客)
|事業開発(商品開発)
・顧客ニーズにマッチしているか?
・タイムスケジュール通りに開発が進んでいるか?
・品質に問題はないか?
・コストは適切であるか?
|マーケティングの3C
・Customer・・・顧客こそすべて
・Company・・・自社をよく知り、強みをいかす
・Competitor・・・競争相手をよく知り、打ち勝つ
|マーケティングミックスの4P
・Product・・・商品
・Price・・・価格
・Place・・・販売チャネル
・Promotion・・・プロモーション(広告、広報、販促、営業)
財務・経理の基本事項
事業の開始当初は、お金の面で悩まされることが結構多いです。これについては、財務面では「資金繰り(キャッシュフロー)」があり、また経理面では「会計処理」があります。以下では、この2つについて、いくつかポイントを挙げてみます。
|財務
・一番の注意事項は資金繰り(キャッシュフロー)
・資金調達において、事業計画の役割は大きい
・調達先は公的金融等をうまく活用する(信用保証協会は定番)
|経理
・簿記は経理の基本(適切な勘定科目、会計フローの確立)
・経理状況(フローとストック)をしっかりと把握する
人事の基本事項
経営資源の中で、「人(ヒト)」こそ一番重要です。会社のスタート時は、本人と参加メンバーが中心となりますが、事業によっては自分達だけで全て対応できなかったり、また事業を拡大していく中で足りなくなったりします。通常、ヒト(人事)についての問題は、会社を経営していく中で大きなカギとなり、以下では、いくつかポイントを挙げてみます。
・外部人材とうまく連携する(アウトソーシング)
・バイトやパートをうまく活用する(特に学生)
・その人材が事業にどうしても必要なら積極的に対応する